丹後絹塩は、京都府京丹後市の夕日ヶ浦の海水を原料に、薪火の平釜製法で作られている天然塩です。
精製塩とは違い、海水由来のミネラルを含んでいることが特徴で、商品説明では一般的な食塩と比べてミネラル量が約9倍とされています。
一方で、丹後絹塩は単にミネラルを多く残した塩ではなく、製造工程では、味のクセの原因になることがある硫酸カルシウムを取り除き、にがりを分離するなど、ミネラルのバランスを整える工程が行われています。
そのため、天然塩でありながら苦味やえぐみが少なく、素材の味を引き立てるまろやかな塩として評価されています。
この記事では、丹後絹塩の成分やミネラル、マグネシウム量の特徴を中心に、他の塩との違いや製法についても分かりやすく解説します。
\ミネラルもあり、優しい味わいの塩/
丹後絹塩とは
丹後絹塩は、京都府京丹後市の夕日ヶ浦の海水を原料に、薪火を使った平釜製法で作られる天然塩です。
一般的な精製塩とは違い、海水を原料に作られる天然塩のため、塩化ナトリウムだけでなく海水由来のミネラルも含まれています。
丹後絹塩の特徴は、海水を煮詰める過程で、味のクセの原因になり得る成分を取り除きながら塩を結晶化させることで、苦味の少ないまろやかな味わいの塩に仕上げられています。
そのため、素材の味を引き立てるやさしい塩として人気があります。
丹後絹塩の成分
塩の主成分は塩化ナトリウムですが、天然塩の場合は海水に含まれるミネラルも含まれています。
丹後絹塩も例外なく、海水を原料として作られているため、塩化ナトリウムのほかにさまざまなミネラルが含まれています。
商品説明では、一般的な精製塩と比較してミネラル量は約9倍とされています。

天然塩に含まれる主なミネラルには次のようなものがあります。
丹後絹塩のミネラル量
天然塩の特徴の一つが、海水由来のミネラルを含んでいる点です。
精製塩は塩化ナトリウムがほとんどですが、天然塩にはさまざまなミネラルが含まれており、これが味の違いにも関係しています。

表を見ると、
- 食塩相当量:91.0g
- マグネシウム:470㎎
- カルシウム:200㎎
- カリウム:140㎎
となっています。
ちなみに一般の精製塩は、食塩相当量が99.6gで、マグネシウムが87㎎、カルシウム0㎎、カリウム2㎎とミネラル含有量がかなり違うことが分かると思います。
丹後絹塩のマグネシウム量について
天然塩には海水由来のマグネシウムが含まれています。
マグネシウムは塩の味にも影響するミネラルで、量が多いと苦味が出ることがあります。
丹後絹塩の場合は、製造工程の中でにがりを取り除くため、マグネシウム含有量が他の天然塩と比べてやや少なめになっています。
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そのため、
- まろやかな味
- 苦味が少ない
- 優しい塩味
といった評価につながっていると考えられます。
つまり、ミネラルを含みながらも、クセの少ない味わいに仕上げられているのが特徴です。
他の塩とのミネラル比較
塩にはさまざまな種類があり、製法やミネラル量もそれぞれ異なります。
代表的な塩の特徴を簡単にまとめると次のようになります。
| 塩の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 精製塩 | 塩化ナトリウムがほとんどでミネラルは少ない |
| 天然塩 | 海水由来のミネラルを含む |
| 岩塩 | 海水が長い年月をかけて結晶化した塩 |
天然塩の中でも、ミネラルを多く残すタイプと、味のバランスを整えるタイプがあります。
丹後絹塩は、灰汁や硫酸カルシウム、にがりを取り除くことで、ミネラルのバランスを調整して作られる味バランス型の天然塩といえるでしょう。
そのため、苦味やクセが少なく、素材の味を引き立てる塩として使いやすいのが特徴です。
丹後絹塩は硫酸カルシウムを除去して作られている
海水を煮詰めて塩を作る過程では、さまざまなミネラルが結晶として現れますが、その中の一つが「硫酸カルシウム」です。
硫酸カルシウムは海水に含まれるミネラルの一種ですが、場合によっては苦味やクセの原因になることがあります。
丹後絹塩では、製造工程の中でこの硫酸カルシウムを取り除く工程が行われていて、この工程によって、天然塩でありながら苦味の少ないまろやかな味の塩に仕上げられていると考えられます。

ちなみにですが、私自身が使ってみての感想や口コミについては別の記事にまとまっています。
▶実際に使ってみてのレビューや口コミのまとめの記事はこちら
にがりは別商品として分離されている
塩を作る過程では、塩を結晶化させた後に「にがり」と呼ばれる液体が残ります。
にがりにはマグネシウムなどのミネラルが多く含まれており、豆腐の凝固剤としても知られています。
丹後絹塩では、このにがりを分離し、別の商品として販売しています。
このようにミネラルのバランスを調整することで、クセの少ないまろやかな塩に仕上げているのが特徴です。
\丹後絹塩から分離したにがり/
丹後絹塩の歴史(背景)
丹後太郎塩から始まった天然塩
丹後絹塩のルーツは、京丹後市で塩職人の池田龍彦さんが作っていた天然塩「太郎塩」です。
池田さんは1995年頃から、日本海の海水を平釜で炊き上げる伝統的な製法で塩作りを続けてきました。
この塩は京都府内の旅館や料亭などで使われるなど、料理人の間で評価されていたものの、池田さんがほぼ一人で製造していたため生産量が限られていました。
事業承継で誕生した「丹後絹塩」
30年近く塩作りを続けてきた池田さんですが、高齢化もあり後継者を探していました。
そこで出会ったのが、企業ブランディングを手がけていた小林弘幸さんです。
小林さんはこの塩を食べたときに、「これは日本の食文化として残すべき塩だ」と感じ、事業承継を決意しました。
そして2023年、塩づくりの事業を引き継ぐため、丹後絹塩株式会社が設立されました。
ブランド化と価格の変化
事業承継を機に、塩の名前も変更されました。
それまでの「太郎塩」は、浦島太郎伝説に由来する名前でしたが、ブランド化を目指して「丹後絹塩」という名称に変更されました。
この名前には
- 丹後ちりめんの産地であること
- 絹のようにやわらかい味の塩
という意味が込められています。
また、ブランド化の過程で、価格も大きく見直されました。
新しい「丹後絹塩」は以前の太郎塩の約3倍の価格に設定されています。
これは単なる値上げではなく、
- 持続可能な生産体制を確保するため
- 高品質な天然塩としての価値
- お土産としてのブランド性
これらを目的になされました。
もともとお一人で作られていた塩を多くの方に味わってもらうためにも必要な価格アップだったということですね。
まとめ
丹後絹塩は、京都府京丹後市の海水を原料に薪火で炊き上げて作られる天然塩です。
精製塩とは違い、海水由来のミネラルを含んでいることが特徴で、まろやかな味わいの塩として人気があります。
製造工程では
- 硫酸カルシウムを除去する
- にがりを分離する
といった工程が行われており、ミネラルのバランスを整えることで苦味やクセを抑えた味に仕上げられています。
そのため、素材の味を引き立てる塩として、おにぎりや刺身などのシンプルな料理に使いやすい塩といえるでしょう。
なお、販売店については別記事にまとめています。
▶丹後絹塩の販売店についての記事はこちら
\ミネラルもあり、優しい味わいの塩/

