【どんな塩なの?】宗谷の塩のミネラルや成分などの特徴についてリサーチ

宗谷の塩
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宗谷の塩は、宗谷海峡の海水を原料に作られており、塩化ナトリウム(NaCl)だけで構成された精製塩とは異なり、マグネシウム・カリウム・カルシウムなどの成分を含んだ自然塩です。

また、宗谷の塩は天日塩や平釜塩とは異なる工程で製造されており、海水を濃縮したあと回転ドラムで水分を蒸発させて塩を回収する製法が特徴で、粒子が細かくサラサラした仕上がりになっています。

本文では、製法の流れと成分表示の具体的な数値をもとに、それぞれの成分について他の自然塩との違いなどについても紹介します。

\宗谷海峡の海水から作られた天然塩/

宗谷の塩とは?

宗谷の塩は、北海道最北端に位置している稚内市の宗谷海峡の海水を100%使用し、独自の特許製法で仕上げた天然塩です。

宗谷の塩

精製塩のようにナトリウムだけで構成された塩ではなく、マグネシウムやカリウムなど、ナトリウム以外のミネラルも含んでいる点が特徴です。

粒子が細かくサラサラしているため、日常の調理にも使いやすい塩と評判です。

私自身も使っていますが、とにかく癖がなく使いやすいので気に入っています。

成分と栄養価

公式発表による100gあたりの成分は以下の通りです。
塩化ナトリウム:67.72g マグネシウム:3.36g カリウム:1.00g カルシウム:1.12g

私の購入した宗谷の塩の成分表(100gあたり)
塩化ナトリウム:71.7g マグネシウム:3,240㎎ カリウム:1,010㎎ カルシウム:1,070㎎
エネルギー:40kcal 炭水化物:9.9g

宗谷の塩の成分

👉 自然由来の原料を使用しているため、ロットや表示基準によって数値に差が出ることがありますが、ナトリウムだけに偏らず、複数のミネラル成分で構成されている塩である点が読み取れます。

つぐ
つぐ

成分表示を見ると、ロットによって数値に違いはあるものの、食塩相当量の割合が70%前後になっている点は特徴的ですね。

これは、ナトリウム以外のミネラル成分も多量に含まれているためです。

また、宗谷の塩には、塩としては珍しく「炭水化物」や「エネルギー」が表示されている点も目に留まります。

この表示については、次の項目で整理しますね。

塩なのにエネルギーや炭水化物はなぜ??

宗谷の塩の成分表示にエネルギーや炭水化物が記載されている点について、製造元である田上食品工業株式会社に確認したところ、「海水中に含まれる海藻由来の多糖類などの有機成分が、ごく微量ながら残るため」といった説明をいただきました。

一見すると「ろ過が不十分なのでは?」と感じるかもしれませんが、宗谷の塩では、海底集水管を通じて自然にろ過された海水を使用し、衛生的な環境で製造が行われています。

そのため、成分表示に記載されている炭水化物は、不純物や汚れによるものではなく、原料となる海水に由来する成分が微量に残った結果と考えられます。

天日塩や平釜塩のように長時間の加熱工程を経る製法とは異なり、工程の違いが成分表示にも反映されている点は、宗谷の塩の特徴の一つと言えるのではないでしょうか。

製法の特徴

宗谷の塩は、一般的な天日塩や平釜塩と異なる特許取得の独自製法で作られています。

  • 海底集水管を設置し、上に石・砂利・砂を敷いて自然濾過 → 常に清澄な海水を汲み上げる
  • 工場の廃熱を利用して海水を約14%まで濃縮
  • 濃縮海水を加熱回転ドラムに噴射 → 水分が一気に蒸発し、塩がドラム表面に付着
  • スクレーパーで塩を剥離 → 乾燥 → 粉砕 → 包装まで全自動ライン

このように、製造工程の一部で廃熱を利用している点や、工程をライン化して安定した製造を行っている点が、宗谷の塩の製法上の特徴といえます。

つぐ
つぐ

石や砂利、砂の層を通してから海水を集める工程が説明されているので、原料となる海水をできるだけ自然環境を利用してろ過し、澄んだ状態で確保する工夫が特徴的ですね。

味わいと使い方

宗谷の塩は、粒子が細かいパウダー状で、食材に混ざりやすい性質があります。

味については、「まろやか」「旨みを感じる」といった表現で紹介されることが多く、料理の下味や仕上げなど幅広い使い方が想定されています。

公式サイトでは、炊飯時の使い方として「お米3合に対して小さじ1/2〜1/3程度」を目安にする方法が紹介されています。

日常の調理に取り入れやすい塩といえますね。

実際に使ってみての感想と口コミについてはこちらの記事を参照してください。
私の実食レビューと口コミまとめはこちら

宗谷という土地・海域

宗谷の塩に使われている海水は、北海道最北端に位置する宗谷海峡のものです。

宗谷海峡は、日本海とオホーツク海が接する海域で、寒流と暖流が交わる場所として知られています。

こうした海域の特徴から、海水は比較的清澄で、さまざまな成分を含んでいるとされています。

宗谷の塩は、この宗谷海峡の海水と、独自の製造工程を組み合わせて作られている点が特徴ですね。

宗谷の塩についての二つの疑問

製法を見ていくと、「海水を14%まで濃縮する」という工程が出てきます。

この数値が、一般的な塩づくりと比べてどの程度のものなのか、気になる方も多いかもしれません。

また、成分表示を見ると、塩化ナトリウム(NaCl)の数値が70%前後となっており、一般的な塩と比べて特徴的に感じられます。

この点についても、製法との関係から整理してみます。

濃縮14%って特別なの?

海水の塩分濃度の基本

天然の海水:だいたい 3.3〜3.5% 食塩を結晶化させるには:濃度を 25〜26%以上 に上げる必要があります(飽和食塩水のレベル)

宗谷の塩の「14%濃縮」とは?

まず、海水に含まれる塩分の濃度は、もともとおよそ 3〜4%程度 です。

この状態では塩は結晶にならないため、一般的な塩づくりでは、海水を煮詰めたり天日で水分を飛ばしたりして、塩分濃度を25%以上まで高めてから結晶化させます。

一方、宗谷の塩では、海水を14%まで濃縮した段階で、いったん通常の濃縮工程を止めています

14%という数値は、塩が自然に結晶し始める濃度よりも、かなり手前の段階です。

ここで宗谷の塩が採用しているのが、回転ドラムを使って水分を一気に蒸発させる方法で、濃縮した海水を高温のドラムに噴射することで、水分だけを短時間で蒸発させ、塩分を結晶として回収します。

つまり宗谷の塩は、
「時間をかけて25%以上まで煮詰めてから結晶化する」のではなく、
「14%まで濃縮した海水を、瞬間的に蒸発させて塩を取り出す」
という工程で作られているのが特徴です。

このため、一般的な天日塩や平釜塩とは、濃縮の考え方そのものが異なる製法と言えます。

一般的な塩のNaCl(塩化ナトリウム)含有量

塩の成分表示に記載されている「塩化ナトリウム(NaCl)」の割合は、製法や精製の度合いによって大きく異なります。

一般的には、次のような傾向があります。

  • 精製塩(食卓塩・食塩)は、製造工程で他の成分を取り除くため、NaClの割合が95〜99%以上となり、ほぼ塩化ナトリウムのみで構成されています。
  • 天日塩や平釜塩といった自然塩では、マグネシウムやカリウム、カルシウムなどの成分が除去されずに残るため、NaClの割合はおおよそ80〜90%前後になることが一般的です。
  • 製法が特徴的な塩では、NaClの割合が70〜85%程度にとどまる例も見られます。
    ⇒この数値帯は、自然塩の中でも比較的低めの部類に入ります。

このように見ていくと、NaClが70%前後という数値は、多くの天然塩の中でも限られたケースであることが分かります。

塩化ナトリウム70%前後の事例

NaClの割合が70%前後とされる塩として、いくつかの例が確認できます。

  • 沖縄の「ぬちまーす」は、公表されている成分値ではNaClが72〜73%前後とされており、一般的な自然塩より低めの数値になっています。
  • 宮古島の「雪塩」も、製法の特性からNaClはおおよそ70〜75%程度とされています。
  • ベトナムの天日塩である「カンホアの塩」も、NaClが約75%前後で、残りはマグネシウムやカルシウムなどの成分が占めています。

これらはいずれも、精製工程で成分を取り除く製法ではないという共通点があります。

つぐ
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食用として流通している塩の中で、NaClが70%前後という数値は、かなり限られた範囲に入ります。
製法の違いが、そのまま成分表示の数値に表れていると考えると分かりやすいですね。

まとめ

宗谷の塩は、宗谷海峡の海水を原料に、独自の工程で作られている塩で、塩化ナトリウム(NaCl)だけに偏らず、マグネシウムやカリウム、カルシウムなどの成分も含んでいる点が特徴です。

また、天日塩や平釜塩とは異なり、海水を濃縮したあと回転ドラムで水分を蒸発させて塩を回収する工程が採用されているため、粒子が細かくサラサラとした仕上がりになりやすい点も、宗谷の塩ならではの特徴といえます。

成分の数値や製法の違いを知っておくことで、「他の自然塩と何が違うのか」といった疑問も整理しやすくなります。

宗谷の塩は、成分表示や製造工程に注目して選びたい人にとって、特徴を理解しやすい塩のひとつです。

\宗谷海峡の海水から作られた天然塩/

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