太陽光と自然の風を使って作られている天日塩のカンホアの塩ですが、製造過程によって3種類に分けられて販売されています。
- 結晶のまま:大粒の天日結晶そのまま
- 石臼挽き:天日結晶「結晶のまま」を石臼で挽いたもの
- 石窯焼き塩:「石臼挽き」を高温で焼いたもの
製造工程はいくつもの過程を踏んでいます。
- 海水を引き入れる
- 少しずつ移し替えて濃度を上げる
- 結晶池に入れる
- 結晶化
- 収穫
- 枯らし
- 天日乾燥
- 焼き塩の製造
- 煩雑物の手作業除去
これだけの過程を通って完成するカンホアの塩。
本文では3つの種類の詳細と違いとともに、製造過程を詳細にお伝えいたします。
\太陽光と自然の風を使って作られている天日塩/
- 石臼挽き
- 結晶のまま
- 石窯 焼き塩
\結晶のままを石臼で挽いた/
\太陽光と自然の風だけで結晶化/
\石臼挽きを600℃で焼成/
3つの種類を徹底比較!結晶のまま/石臼挽き/焼き塩
カンホアの塩には、シンプルながら味・用途に違いのある3種類が用意されています。
どれも元は同じ塩ですが、仕上げ方によって風味や使いやすさが変わりますので、一つずつ紹介していきます。
結晶のまま|一番ピュアな形
特徴
- 収穫して天日乾燥させた自然結晶そのまま
- 粒が大きくてザクザクしたテクスチャ
- 旨味・ミネラル感がダイレクトに伝わる
おすすめの使い方
- ステーキやグリル魚にパラッとひとふり
- おにぎりの塩に使うと味が引き立つ
- 漬物や味噌づくりなど“漬ける”料理にも
こんな方におすすめ
- 自然そのままの塩を味わいたい方
- 食材の輪郭を際立たせたい料理を作る方
\天日乾燥させてそのままの塩/
石臼挽き|一番使いやすい万能タイプ
特徴
- 結晶を石臼で細かく挽いた細粒タイプ
- 溶けやすく料理へのなじみがいい
- 加熱なしなのでミネラルはそのまま保持
おすすめの使い方
- 毎日の炒め物や煮物に
- スープや味噌汁の調味に
- パンやお菓子など焼き物全般に
こんな方におすすめ
- 料理全般に使える塩を探している方
- 調理の手間を増やさずナチュラルな塩を選びたい方
\結晶のままを石臼で挽いた塩/
石窯 焼き塩|さらさら&マイルド
特徴
- 石臼挽きを600℃の石窯で焼いて仕上げ
- サラサラで振りやすく、手につきにくい
- 苦味成分(マグネシウム)が酸化し、まろやかな味に変化
おすすめの使い方
- 食卓でのふり塩に(卓上塩としても◎)
- 天ぷらや揚げ物の付け塩に
- おにぎりや焼き魚の仕上げに
こんな方におすすめ
- サラサラのふり塩が好きな方
- 塩味をやさしく仕上げたい方(お子さんや高齢者にも)
\石臼塩を600℃で焼成/
一覧で比較!
| 種類 | 粒の大きさ | 特徴 | 向いている料理 |
|---|---|---|---|
| 結晶のまま | 大粒 | 濃厚・ミネラル感 | ステーキ、おにぎり、漬物 |
| 石臼挽き | 細粒 | 万能・調理しやすい | 炒め物、煮物、汁物、パン、スープ |
| 石窯 焼き塩 | 微粒・サラサラ | やさしい味、手につきにくい | 揚げ物、食卓用ふり塩、焼き魚 |
まずは扱いやすい【石臼挽き】をベースに、料理によって他の2種類も使い分けてみるのがおすすめです。
カンホアの塩なら、料理が“自然においしくなる”のをきっと感じられますよ。
カンホアの塩とは?産地・背景から見る塩づくり

カンホアの塩は、ベトナム南中部に位置するカンホア省で作られています。
カンホア省にあるニャチャンの北に、観光地化されていない静かな漁村が点在しており、その一角にあるホンコアという村の沿岸部には、カンホアの塩専用の天日塩田があります。
この地域は一年を通して日照が強く、乾季には雨が少ないため、天日と風だけで塩を育てる製法に非常に適した自然条件が整っています。
自然条件が、そのまま製法につながる土地
カンホア地方の塩づくりは、最新の設備で効率化する方向とは異なり、自然条件を最大限に活かすことで成り立っています。
強い日差し、海から吹く風、雨の少ない乾季。
これらが揃うことで、海水は時間をかけてゆっくりと濃縮され、ミネラルを含んだまま結晶化していきます。

カンホアの塩ができるまで|基本となる製造工程
カンホアの塩は、どの種類であっても原料・塩田・基本工程は共通です。
ここでは、「結晶のまま」・「石臼挽き」・「石窯 焼き塩」すべてに共通する、基本の製造工程を整理して紹介します。
Step 1|海水を引き入れる(濃度3.4%→5%)
まずは、海に面した水門から海水を引き入れます。
最初の広い塩田で、太陽と風の力だけで水分を飛ばし、濃度をじわじわと高めていきます。
この時点ではまだ「普通の海の水」です。
Step 2|少しずつ移し替え、濃度を上げる(5%→15%)
12〜13段階の塩田を経由しながら、海水はさらに濃くなっていきます。
まさに「自然の濃縮装置」といえます。
天気と相談しながら、職人さんが水門を開け閉めして塩分とミネラルのバランスを調整していきます。
Step 3|いよいよ結晶池へ(タイル貼りの特別仕様)
最終段階の塩田、ここがカンホアの塩の“結晶池”です。
床にはタイルが貼られ、泥やゴミが混ざらないよう工夫されています。
また、夾雑物対策としてフィルターを通すことで、不要な夾雑物が入り込むリスクを抑えています。

このフィルターがマイクロプラスチック対策など安全性につながっていきますが、安全性については別記事を参照してください。
▶カンホアの塩の安全性についての記事はこちら
Step 4|さまざまなミネラルが順番に結晶化
ここがいちばんの“魔法の時間”といえます。
海水の濃度が15%→30%になる中で、ミネラルが順に塩になっていきます。
- カルシウム(淡いえぐ味)
- ナトリウム(しょっぱさ)
- カリウム(酸味)
- マグネシウム(苦味)
この全体的なミネラルバランスが、カンホアの塩独特のまろやかさを産み出してくれます。
Step 5|収穫(約2〜3ヶ月かけて完成)
ようやく塩の収穫です!
じっくり時間をかけて育てられた結晶を手作業でかき集めます。
ここで欲張って取りすぎると苦味が強くなるので、ベストなタイミングを見極める職人技が光ります。

ここまでは「結晶のまま」「石臼挽き」「石窯 焼き塩」全ての種類に共通する過程です。
ここから分かれていきます。
Step 6|石臼挽き(結晶をそのまま細かく)
「石臼挽き」と「焼き塩」に加工する分は、ここで大粒の塩を石臼でゆっくり挽いていきます。
高温加熱や再結晶は行わず、“粒を砕くだけ”のシンプルな工程なので、ミネラルも風味もそのままです。

この工程は「結晶のまま」にはありません。
Step 7|枯らし(ニガリを重力でゆっくり落とす)
収穫直後の塩は水分たっぷりです。
袋に入れて吊るしておくことで、余分なニガリを“重力だけ”で落としていきます。

脱水機などは使わず、あくまで自然の力に任せるのがカンホア流です。

このステップ7と次のステップ8は3種類全てに行われます。
つまり、この時点では「石臼挽き」と「石窯 焼き塩」用の石臼で挽いたものと、「結晶のまま」用の石臼で挽いていないものがあるということです。
Step 8|天日乾燥(6%前後まで水分を飛ばす)
さらに温室で天日乾燥させていきます。
40℃を超える熱帯の乾季の力でしっかり乾かしていきます。
これもボイラーなどは使わずに行われます。

- 石臼で挽いていないものは「結晶のまま」
- 石臼で挽いたものは「石臼挽き」
- 石臼で挽いたけど、「石窯 焼き塩」にするものは次の工程へ進みます。
Step 9|焼き塩の製造(600℃でゆっくり3日間)
「石窯 焼き塩」の場合は、石臼挽きした塩を壺に入れて、専用の石窯で600℃の高温でじっくり焼き上げます。
この過程で、マグネシウムの苦味が和らぎ、さらさらのパウダー状になり、ふり塩にぴったりの仕上がりです。
Step 10|夾雑物の手作業除去 → 袋詰め!
最後はとっても地道な作業です。
お盆に広げて異物や混ざり物を手作業で1つずつ取り除くという、驚くほど丁寧な工程です。
ここまでこだわって、ようやく袋詰めとなります。

こうして「結晶のまま」「石臼挽き」「石窯 焼き塩」の3種類が完成します。

このような手作業で作られていると思うと、本当に自然の中で作られていると感じますね。
ちなみに、1000年以上前から伝統的な作り方で作られている塩として、ゲランドの塩があります。
詳細はこちら▶ゲランドの塩についての記事はこちら
まとめ|製造工程を知ると、種類の違いが理解しやすくなる
カンホアの塩は、原料や塩田が違うのではなく、仕上げ方の違いによって3種類に分かれています。
基本となる製造工程はすべて共通で、自然条件と人の手を活かした塩づくりが行われています。
工程を知ることで、「なぜ味がやさしいのか」「なぜ種類ごとに使い分けできるのか」が自然と理解できるはずです。
どの種類を選ぶか迷った場合は、用途別の選び方や販売店情報もあわせて確認してみてください。
\太陽光と自然の風を使って作られている天日塩/
- 石臼挽き
- 結晶のまま
- 石窯 焼き塩
\結晶のままを石臼で挽いた/
\太陽光と自然の風だけで結晶化/
\石臼挽きを600℃で焼成/

