カンホアの塩が「まろやか」「奥行きがある」と感じられる理由は、単にミネラルの量が多いからではありません。
その味わいの違いは、ナトリウムだけで構成された塩とは異なり、海水由来の複数のミネラルがどのようなバランスで含まれているかにあります。
塩というと「ナトリウム=塩味」という印象が強いですが、実際の海水には、マグネシウム・カルシウム・カリウムなど、さまざまな成分が含まれています。
カンホアの塩は、そうした成分をできるだけ自然な形で取り込んだ塩です。
本文では、カンホアの塩の栄養成分やミネラル構成に注目しながら、なぜ味に深みや穏やかさが生まれるのかを解説していきます。
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ミネラル成分が特徴的?カンホアの塩の栄養成分を解説
カンホアの塩が他の塩と一線を画す理由のひとつが、豊富なミネラル成分にあります。
塩といえば「ナトリウム」と思われがちですが、本来の「塩」というのはミネラルの集合体であり、まさにカンホアの塩にはナトリウムのほかに、マグネシウム・カルシウム・カリウムといった、海水に含まれる多様な無機成分がバランスよく含まれています。

カンホアの塩は、こうした海水中の成分をできるだけ残した形で結晶化している点が特徴です。
精製塩との成分構成の違い
一般的な精製塩や溶k解再結晶タイプの塩は、製造工程の中で不純物とともにミネラルが取り除かれ、結果としてほとんどがナトリウム主体の成分構成になります。
一方、カンホアの塩は、海水を太陽と風だけで2〜3か月かけて濃縮・結晶化させる天日製塩が基本です。

この過程で、海水に含まれるミネラルが段階的に析出し、塩の結晶に取り込まれていきます。
| 100gあたり | カンホアの塩 石臼挽 | 食塩 | 精製塩 |
| 食塩相当量 | 85.82g | 99.1g | 99.1g |
| ナトリウム | 33.76g | 39g | 39g |
| マグネシウム | 780mg | 18mg | 87mg |
| カルシウム | 620mg | 22mg | 0g |
| カリウム | 250mg | 100mg | 2㎎ |
結果として、ナトリウムだけのただ塩辛いだけではない、複雑で深い味わいが生まれるのです。
ミネラルの働きとは?味の印象を左右するポイント
ミネラルが豊富だと聞くと、「体に良いのでは?」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、ここでは味わいへの影響に注目してみましょう。
ミネラルは、それぞれが単独で存在しているわけではなく、複数の成分が同時に存在し、互いに影響し合うという特徴があります。
そのため、どれか一つが強く主張するというより、全体のバランスによって味の印象が決まります。
たとえば、ナトリウムは塩味の中心となる成分ですが、そこにマグネシウムやカルシウム、カリウムといった成分が加わることで、塩味の立ち方や後味に変化が生まれます。
結果として、ただ「しょっぱい」だけではなく、口当たりがやわらかく感じられたり、後味がすっと引いたりといった、複数の要素が重なった味わいになります。
カンホアの塩が「角が立ちにくい」「穏やかに感じる」と言われるのは、特定のミネラルが目立つというよりも、全体の構成が自然なバランスで保たれているためと考えられます。
ミネラルの働きは、数値だけを見ても分かりにくい部分ですが、味の感じ方としては、こうした違いとして現れてきます。

※ミネラルの役割や性質については、成分ごとに詳しくまとめた記事も参考になります。
▶主なミネラルとその役割についての記事はこちら
製造工程が味に与える影響
カンホアの塩の味わいは、結晶ができる「過程」そのものによって形づくられています。
結晶池では、海水の濃度が約15%から30%へと、時間をかけてゆっくりと高まっていきます。
この濃度が上がっていく途中で、海水に含まれる成分が順番に析出し、ひとつの塩の結晶を形作っていくのですが、はじめに現れるのは、わずかにエグ味を感じさせるカルシウム由来の成分。
その後、塩味の主体となるナトリウムが加わり、さらにカリウムによるほのかな酸味、マグネシウムによる穏やかな苦味が重なっていきます。
これらの成分が一気に混ざるのではなく、時間差で、層を重ねるように結晶に取り込まれることで、単調ではない、奥行きのある塩味が生まれます。
カンホアの塩が「角が立ちにくい」「深みがある」と感じられるのは、このためです。
そして、収穫のタイミングも味を左右する重要なポイントです。海水が約30%まで濃縮された段階で結晶を収穫することで、苦味が強くなりすぎる前の、ちょうどよいバランスに整えられます。
この時点でも海水のすべてが塩になっているわけではなく、結晶した塩は母液(ニガリ)に浸かった状態にあります。
これ以上濃縮を進めると苦味が前に出すぎてしまうため、職人が状態を見極めて収穫を行います。
こうして生まれたカンホアの塩は、ただ塩辛いだけではなく、口の中でゆっくりと広がるような、自然なコクと余韻を感じさせる味わいになります。
カンホアの塩の製法について詳細に知りたい方
▶カンホアの塩の種類や製造工程についての記事はこちら

ちなみにですが、「日本人には塩が足りない」という村上譲顕氏の書籍によると、成分ごとに味覚の特徴があることが記されています。
- ナトリウム:塩辛い味
- カルシウム:甘い無味
- マグネシウム:旨い苦味
- カリウム:キレのある酸味
ここからも、ナトリウム以外の成分が含まれることで奥深い味わいになることも納得できますね。
製法がミネラル構成を保つ理由
カンホアの塩では、結晶化後も再溶解や精製を行わず、石臼で挽き、天日でゆっくり乾燥させる工程が採られています。
こうした工程により、成分構成を大きく変えずに仕上げられている点も、ミネラルバランスを保つ理由のひとつです。
まとめ|ミネラルを知ると塩の印象が変わる
カンホアの塩は、ナトリウムだけで構成された塩ではなく、海水由来の複数のミネラルを含んだ塩です。
栄養成分の数値そのもの以上に、どのような工程で、どのような成分構成になっているかを知ることで、味や使い心地の違いが理解しやすくなります。
「塩なのに、どこか穏やかに感じる」といった声が多いのも、こうしたミネラル構成と製法が関係しているのかもしれません。
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